筋肉痛はストレッチで和らぐ?運動後にストレッチをしたほうがよい理由
世田谷区三宿にあるパーソナルトレーニングジム、
axis mishuku(アクシス ミシュク)に所属するトレーナーの井上です。
激しい運動をするとセットでくっついてきて困るものの一つが筋肉痛ではないでしょうか。 運動があまり好きではない人たちからは、「筋肉痛が痛いから嫌!」という声も少なくありません。
筋肉痛はどうして起こるのかというと、いろいろな説がありますが、現在のスポーツ科学で一番有力なのは、
引き延ばされながら力を発揮するエキセントリック収縮という動作によって、
筋肉に小さな損傷を起こし、その際に痛みの物質が放出されていくという説。 ある意味、小さなケガをしているのと同じ原理になります。
筋肉は切れるともちろん痛みが出ますが、ケガをしたような時ほどひどい痛みではない状態。
激しい運動をすれば痛みも強くなりますし、運動の強度が低ければ筋肉痛にならないときもありますよね。 これが筋肉痛であって、逆をいえばあまりにもひどい筋肉痛だと肉離れと変わりないということになります。 では、本題。
筋肉痛は和らげたり、防いだりすることはできるのでしょうか? 答えはノーです。 もし、筋肉が少しでも損傷しているとしたら身体はそれを修復しようとするので、多少痛みが出てしまうでしょう。
これは生理学的に免れられないものです。 しかし、これは私の意見ではありますが、
ストレッチをすることで血液循環を促進するので、何もせず筋肉が固まってしまうのを何もしないで待つよりは、
ストレッチをする際に痛みを感じない程度にゆっくりゆっくり筋肉を伸ばしていくことは、
運動後の筋肉の長さを保つ上でとても大切なことではないかと考えます。 なぜなら筋肉というのは、
電気信号によって「縮め!」という指令を脳からもらって収縮をすることが唯一の働きなので、
自ら「伸びる」ことはできないのです。 ですから、運動をして何度も何度も縮み続けた筋肉は、使いすぎると縮こまった状態で、
筋肉の長さ自体が短くなってしまいます。 こういう方が、「身体が硬い」という状態になるのです。
もちろん、もともと関節が硬いという生まれ持った特徴を持っている人もいますが、
たいていの場合は、運動不足または筋肉の使いすぎによってどんどん縮こまっていってしまうと、
体はどんどん動きにくくなってしまいます。 定期的に運動をしていても身体が硬い人がいるのも、納得ですよね。 筋肉は、縮むことだけでなく、伸ばすこともトレーニングの一つとして考えてあげることも必要なのです。 最近は、ヨガやピラティスなども流行していて、スタジオなどに通っている方も多いですが、
こういうものこそ、「筋肉を伸ばす」トレーニングです。 ヨガやピラティスでも筋肉痛になります。 筋肉痛を軽減することはできませんが、ストレッチは必要なことではあるのです。
