肥満の原因は脂質ではなく糖質
三軒茶屋・池尻大橋エリアのパーソナルトレーニングジム、axis mishuku(アクシス ミシュク)代表岡林です。 今回も現役管理栄養士であり、栄養士の生き方について著書も出版されている 管理栄養士MitsuHiro とのコラボ企画第4弾!! プロフィールはこちら。 前回は糖質制限食によって増えるケトン体は健常者であれば問題ないと解説して頂きました。 今回は糖質制限をすることによって必然的に増えるタンパク質と脂質の摂取についての解説です!! axis mishuku では、クライアントの栄養、食事の疑問に対して管理栄養士の見解を取り入れています。 トレーニング、栄養の両面からのトレーニングをぜひ体験してみてください。 →axis mishuku(アクシス ミシュク) 【三軒茶屋・池尻大橋・三宿エリアのパーソナルトレーニングジム】
こんにちは! 管理栄養師MitsuHiro(ミツヒロ)です。
今日も糖質制限についての続きです。
糖質を制限するってことは
「タンパク質や脂質をたくさんとるってことですよね?それって食事バランスとして大丈夫ですか?」
こういった疑問を抱きます。
実際僕も思っていました。
でも、糖質制限を理解していくうちにそれは誤解だということがわかりました。
ちょっと説明しますね。
脂質の摂り過ぎ自体は肥満に直結しない
まず、脂質の摂り過ぎについてです。
一般に脂質の摂り過ぎが肥満を招くと思われています。
でも、これは誤解だということがわかっています。
これはアメリカで行われた実験の結果からわかります。
かつてのアメリカでは脂質の摂り過ぎが肥満の原因だと思われていました。
そこで国を挙げて、脂質の制限に取り組みました。
1971年から2000年までの30年間で摂取比率を36.9%から32.8%まで4.1%も減少することに成功しました。
予想が正しければ肥満が解消されるはずですよね。
では、結果肥満が減少したのか?
実は、肥満率は増えてしまったのです。
1971年には14.5%だった肥満率が2000年にはなんと30.9%まで上昇してしまいました。
脂質の摂取比率は減少したのにです。
これは脂質を減らした結果、糖質の摂取比率が上がってしまった結果だと推測されています。
肥満の原因は糖質の過剰摂取
つまり肥満の原因は脂質ではなく糖質だということ。
そして生活習慣病の原因の多くが肥満だということです。
つまり生活習慣病の原因は糖質の摂り過ぎなんです。
そして、日本でも同じようなことが起きています。
糖質の量を減らして脂質の量を増やしたとしても肥満という観点から見た場合は少なくとも大丈夫です。
アメリカの実験にあるとおり脂質の摂り過ぎは肥満につながりません。
むしろ糖質の摂り過ぎのほうがデメリットになるということです。
肥満を解消したい人はエネルギーをコントロールするのではなく
糖質をコントロールする。
この考え方が正解です。
ただ、どんな脂質を食べるのかで変わる部分もあるのですがそれはまた別の機会にお伝えします。
次回はタンパク質の食べ過ぎが大丈夫なのか?
この疑問についてお伝えしようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。