糖質制限によるタンパク質の過剰摂取について
三軒茶屋・池尻大橋エリアのパーソナルトレーニングジム、axis mishuku(アクシス ミシュク)代表岡林です。 今回も現役管理栄養士であり、栄養士の生き方について著書も出版されている 管理栄養士MitsuHiro とのコラボ企画第5弾!!これで糖質制限についてはひと段落といったところです。 プロフィールはこちら。 前回は肥満の原因は脂質よりも糖質の過剰摂取が主な原因であると解説して頂きました。 今回は糖質制限により増大するタンパク質摂取量について解説頂いています!! axis mishuku では、クライアントの栄養、食事の疑問に対して管理栄養士の見解を取り入れています。 トレーニング、栄養の両面からのトレーニングをぜひ体験してみてください。 →axis mishuku(アクシス ミシュク) 【三軒茶屋・池尻大橋・三宿エリアのパーソナルトレーニングジム】
こんにちは! 管理栄養師MitsuHiro(ミツヒロ)です。
今日も引き続き糖質制限についてのお話です。
今日は糖質制限食を実践してタンパク質を食べ過ぎても大丈夫なのか?
これについて説明しますね。
前回は糖質制限をして脂質を取りすぎるとどうなるのか?
これを説明しました。
脂質の食べすぎより糖質の食べすぎの方が肥満につながるってことがわかったかと思います。
で、今度はタンパク質ですね。
栄養学を学んでいると疑問に思います。
糖質制限をしてタンパク質を食べ過ぎてしまうと腎臓に負担がかかるんじゃないか?
あなたはどうですかね?
実は僕も思っていました。
だから、僕も初めは糖質制限については否定的だったんです。
タンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけない
でも調べれば調べるほどなるほどーと思えることばかりだったんです。
腎臓病食の人はタンパク質を制限した食事をします。
これはタンパク質が腎臓に負担をかけると言われているからです。
だから、普段の糖質制限でもタンパク質の食べ過ぎは腎臓に負担をかけるのでは?
これがそもそもの考えの始まりだと思います。
では、どうなのか?
実はアメリカの糖尿病学会で2013年に栄養療法に関する声明を発表しました。
この中で糖尿病性腎症患者に対するタンパク質制限の意義を明確に否定したんです。
つまり
タンパク質制限しても意味ないよ
ってことなんです。
また、腎機能が正常な人において高タンパク食によって腎臓が障害されるというエビデンスもありません。
これを紐解くとタンパク質の摂り過
ぎが腎臓に負担をかけるということ自体がそもそも間違っているのでは?
こういった理論になります。
これ、結構すごいことなんです。
今までの治療を根本的に否定することになってしまいますから。
今後も議論が重ねられるとは思いますが腎臓病の人に対してもタンパク質の食べ過ぎが大丈夫なら
健康な人ならなんの問題もないですよね。
何が良くて何が良くないかをしっかり見極めて取り入れることが重要
それよりも糖質の食べすぎの方が問題があるってことなんです。
糖質制限をすることによって脂質やタンパク質の食べすぎの心配は今のところする必要はありません。
それよりも、すでに害のあるとわかっている糖質制限をうまーく使う方がいいのではないか。
これが、僕の考え方です。
選択肢は自由ですので矯正するつもりはまったくありません。
ただ、自分が健康で楽しく過ごしていくためにうまく活用してみると人生変わるかもしれませんよ。
なにを選ぶのかは自由ですけどね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これから引き続き今回のような企画を通して正しい知識を広めていきたいと思いますので、
次回をお楽しみに!!